リムテラス快適会議 設計編
今までなかった、新しいコンセプトの
都市型住宅がリムテラスシリーズ。
基本コンセプトは同じですが、
物件ごとの立地や戸数、
周辺環境によってディティールは異なります。
そして時代の流れや技術の進歩によって、
進化しつづけます。
私たちは日々、より快適で安心してお住まい頂け、
さらにお客様の暮らしが豊かになる
住まいづくりを追求してまいります。
DESIGNER
株式会社 エルプラス
建築部 三原 剛史
東京電機大学建築家卒業後、ゼネコン設計部 商品企画開発部にて勤務。その後フリーランス建築デザイナーとして活動。マンションの外観デザイン・インテリアデザインの他、イタリアメーカーのホテル・店舗、商品開発。オーダーメイドキッチンや家具・洗面化粧台のデザインなど10年間活動。現在、エルプラス建築部にて内外装デザイン・仕様・品質管理等、リムテラスの全てに携わる。
04 DRAIN TRAP
『トラップ』それはあなたを守るワナ??
前回のウンチクより、ずいぶん時をあけてしまいました・・・。久しぶりなので少々長くなりますが、お付き合いくださいませ。
日々何気なくお使いのキッチンや洗面台、おトイレなど皆様が快適に過ごせるように様々な工夫が凝らされています。その一つ、表題にあるように「トラップ」なるものがそれらのいたるところに潜んでいるのをご存じでしょうか。正確には、排水トラップというもので、もちろんワナなどではございません。トラップ、という言葉には「罠」の他に「とどめる」という意味もあります(グーグル先生他参照)。サッカーのトラップ、飛んできたボールを脚や胸を使って自分の体近くに止める、これが一番わかりやすいでしょうか?
排水トラップは、文字通り排水の流れる先にはもれなく何らかの形で付いており、主な役割は、いわゆる下水の臭い(臭気)が排水口から上がってくるのを防ぎます(虫やネズミの侵入を防ぐ働きもございました(過去形))。仕組みは簡単で排水の通り道にお水でフタをします。キッチンのシンクの下、洗面化粧台の下、扉を開けると配管がくるりと、あるいはUの字に曲がっていませんか?
ここにお水が『とどまって』くれて蓋の役割をしています。排水経路にはもれなく付いていますから、お風呂にも、そして洗濯パンにも、形は違えどもきちんと設置されています。臭いがしないのが当たり前。トラップが正常に機能していれば、その存在を忘れてしまうほど。声高に主張することはなく、地道に黙々と。いや、そうでなくてはいけないのです。ただしその控えめな性格(?)が故に、ついつい私たちは忘れてしまうことがあります。それは、お手入れ! 最近なんだか臭う、それはトラップからの声にならないサインです。市販の排水洗浄剤で十分ですから、まめにお手入れしてあげてくださいね。
03 FIRE EXTINGUISHER
敷地内に消化器。その意義とは?
リムテラスシリーズの敷地内には、共用通路に面して消火器を設置しています。共同住宅だからごく普通のことでは?と皆様お思いでしょう。実はこの消火器の設置基準は、建物の種類や規模によって定められており、テラス形式の当社の製品はその基準に該当しないため、設置する必要はない!と言えばなくても良いのです。
では、なぜ設置してあるのか、今回はその意味と意義をお話ししたいと思います。
リムテラスシリーズは首都圏、それも比較的利便性の高い場所に建っています。そういった場所には自然と人が集まってきますから、必然的に住宅も密集してきます。火事が怖い、こんな住宅が密集した所で火が出たら・・・と思うことは少なからず一度はあるはずです。そうならないために普段の生活、特に室内では火の取り扱い、火の始末は慎重になり予防することは可能かと思います。
しかし、例えば悪意を持った人が収集のために置かれているゴミに火を放ったら(考えたくはないですが・・・)、お隣さんが天ぷらを揚げている最中にうっかり長電話をしてしまったら・・・
そうです。家の中はご自身で予防できても、外部の予想もつかない出火は防ぐことはかなり困難です。
そこでこの消火器の出番です。
と、その前に消防署に通報すると同時に大声で「火事だー!」と知らせることを忘れずに!
首都圏では、場所によりますが、平均すると火災の通報から消防車の到着まで7~8分かかるとのこと(未確認でスミマセン)。どうやら近年の交通状況から、あっという間に!というわけにはいかなそうです。
消火器での初期消火というのは、二次被害(延焼)を防ぐ、消火手段(バケツの水や大きな厚い毛布)を持ってくる時間、消防車到着までの時間を稼ぐために大変重要となってきます。
まとめると、消火器は外敵から身を守るためにとても大切!
(ご自身が「外敵」にならぬよう、家の中にも小型消火器があると良いですね!)
皆様の大切な財産を守るために、日頃の心掛けと共用部の消火器のありかの確認を、是非是非よろしくお願いします。
02 RANGE HOOD
レンジフードのおはなし
皆さんはレンジフードにどのようなこだわりがありますか?
そもそもレンジフードにこだわる所があるのかとお思いの方がほとんどでしょう。お料理の好きな方は、なにがしか思うことがあるかもしれません。吸い込みの力、音、操作性、そしてお手入れのしやすさなどなど・・・。気に入らないなら取り替えよう、そんな風に簡単にはいかない所だけに私達はレンジフードの存在についても真剣に考えています。
一口にレンジフードといっても、吸い込み方法によっておおまかに二種類に分類できます。
従来から見られるプロペラが回転することで吸い込むいわゆる換気扇、戸建での採用事例が多く有ります。設置コストは低く構造も簡単、吸引力も強いですが直接外部に接する壁に付ける、ゆえに外気が流入する可能性があるなど一長一短です。
もうひとつは、主にマンションなど共同住宅で採用の多いドーナッツのような筒を回転させるシロッコファンタイプというものです。その中でも、煙や臭いを効率よく集められるようカバーが大きく、深いブーツ型と吸い込み口の形状を工夫し吸引効率を高めた薄型があります。吹き出し口までは概ね直径15センチのダクトと呼ばれる筒で接続するため、キッチンのレイアウトに自由度があり、外気の流入も極めて少ないという特徴があります。構造や部材が複雑であるため、換気扇と比較するとコストは上がります。
当社では、従来よりブーツ型シロッコファンを採用してまいりました。このブーツ型は、そのカバーの大きさから確かに匂い・煙を良く吸ってくれます。ゆえに面倒なことがひとつ・・・掃除が大変!
カバーが大きい分、汚れの付着する面積も必然的に増えます。フィルターもシンクで洗うかお風呂場で悪戦苦闘するか・・・。世の旦那様方が手伝ってくれるならまだしも、これを奥さま、女性がやるとなると、もう一大イベント(となるか永遠に見なかったことにするか・・・苦笑)です!
もっと簡単にお手入れ出来ないものかと検討を重ね、薄型(スリムタイプ)を採用することとしました。
このスリムタイプ、前述の通り煙を集めるカバーが浅くなっており、そのままですと煙の収集効率が下がってしまいます。そこで、整流盤と呼ばれるパネルを取り付けることで、消費電力を変えずにブーツ型と同等の吸引能力を確保しています。なにより、お手入れが格段に楽チンです。拭き取り面積が減ったことに加え、油が拭き取り易い塗料の採用、フィルターを分割式にしてシンクや食洗機での洗浄が可能になりました。
そして、デザインに携わる者として見逃せないのが、フードのフォルムがシャープになったことでキッチン全体がホンの少しスタイリッシュになったということ!レンジフードは、全体の印象に影響を与える大きなポイントですね。
技術は日々進歩します。来年、再来年になればさらに良い製品が誕生することでしょう。私達は常にアンテナを張り、フレッシュな情報を取り込み吟味し、リムテラスもつねに進化して参ります。
01 SURVEILLANCE CAMERA
さらなる安心のために、最新の防犯カメラを設置
現在のリムテラスシリーズは、エントランスドアのオートロック化、各住戸にセコムによるセキュリティシステム設置を標準仕様としています。容易に入れないこと、万が一、侵入された場合でも、即座に警報・通報することにより、安全・安心は、十分確保できると考えています。
しかし、これで完璧だとは考えていません。私たちは、より良い商品をつくりたい……つまり、さらなる安全・安心の提案をと考えています。そこで、次のステップとして防犯カメラの設置を検討しはじめた訳です。
一口に防犯カメラといっても、市販の安価なものから、月々膨大な費用がかかる監視機能のあるものや、インターネットを経由して管理・記録の出来るものまで様々です。これらを検討した上で、信頼性の高いセキュリティー会社の製品の中から、長時間にわたり映像を記録し、かつインターネットに一切接続することなく、本体のみで完結するものとしました。万が一、映像確認が必要な場合は、限られた者しかアクセスできず、アクセスの記録まで残ります。
このように、防犯性を高めながらもプライバシーの保護には、細心の配慮をしています。戸別の玄関や庭先を映さぬ様、共用エントランス付近に設置するのもその為です。このようにこだわりののつまった新たな提案。防犯カメラをリムテラスシリーズに随時導入していきます。※一部物件を除きます。