毎日が楽しくなる街、荻窪
for Everyday Happiness
荻窪、天沼の歴史
荻窪は、新宿まで10分。駅を中心に広がる商店街と大型商業施設、オフィスビルが広がる活気ある街です。
大正から昭和初期は「西の鎌倉.東の荻窪」と並び称される東京近郊の別荘地でした。その頃から多くの作家や学者・ジャーナリストなどが移り住み、荻窪の文化を形成していたことが知られています。
作家の井伏鱒二は、荻窪に60年以上も暮らしました。ここで井伏夫妻の媒酌で太宰治が結婚式を挙げたそうです。
与謝野公園は、与謝野鉄幹・晶子夫妻が晩年を過ごした旧居跡。園内には二人の歌碑や、当時の写真、間取り図も刻まれた説明板があります。
ノーベル物理学賞を受賞した名誉区民の小柴昌俊や版画家の棟方志功も、荻窪で暮らしました。志功の家の厠に描かれた観音は、郷土博物館分館に再現されています。
天沼は、駅の北側に広がる住宅街です。名前の由来は、桃園川の水源のひとつだった天沼弁天池。豊かな湧水で知られた300坪ほどの池でした。今は水が枯れてしまいましたが、跡地に天沼弁天池公園が整備されています。
ショッピングとグルメの街
荻窪は、ショッピングも楽しい街です。北口、南口それぞれに複数の商店街、駅には大型商業施設のルミネとタウンセブンがあります。
タウンセブンは、昭和21年にできた闇市マーケットが前身。地下1階の生鮮食品売り場には、魚屋、八百屋、肉屋の他、総菜や佃煮、漬け物の店など多様な専門店が入っています。ルミネは、大手洋服ブランドから雑貨、書籍、お惣菜までが幅広く揃う、万能なファッションビル。通勤帰りに気軽に立ち寄れて便利です。
荻窪といえばラーメンが有名ですが、その他にもフレンチやイタリアン、シチュー、そば、エスニックなど、グルメをうならせる店もそろっています。ランチ時には店の前の行列を見ることもたびたび。外食が楽しみになる街です。
駅北口から青梅街道を渡ると、井伏鱒二の「荻窪風土記」にも登場する教会通り商店街があります。細い道の両側に、古くから続いているお店や、かわいい間口の新しいお店、有名なラーメン店やはちみつ専門店など、様々な店が軒をつらね、楽しい雰囲気。商店街の奥には、商店街の名の由来となった、大正から続く天沼教会があります。
緑豊かな公園と寺社
天沼八幡神社は400年以上前の創建。大きな樹々に囲まれた由緒ある神社です。8月の例大祭や節分も大々的に執り行われ、初詣は多くの人で賑わいます。境内には大鳥神社も祀られているため、酉の市では神楽も奉納されます。
神社近くの天沼弁天池公園に建っている郷土博物館分館では、区民参加の常設展示のほか、定期的に企画展が開かれています。
ここから北に1kmほど行くと、噴水のある池が印象的な妙正寺公園があります。池の周りには桜やムクゲ、ツツジなどが植えられ、四季の移り変わりを感じさせてくれます。園内には大きな樹木が多く、ベンチもあちこちにあるので、ゆっくりとした時間を過ごせます。
訪れた日は、広場で保育園児たちが運動会の練習をしていました。遊具広場の滑り台やブランコ、砂場などで遊ぶ親子連れ、池を見ながら語り合うお年寄りたちなど、様々な年代の人たちが楽しんでいるのが印象的でした。
隣接する妙正寺は、徳川家光が鷹狩の時に立ち寄り、武運を祈ったお寺です。境内の鬼子母神は「安産の神様」として親しまれています。また、道をはさんだ向かい側には杉並区妙正寺体育館があり、スポーツ教室やヨガ、テニスなど気軽に参加できるプログラムが揃っています。
交通の利便性
JR荻窪駅から新宿へは4駅10分。この駅に乗り入れている東京メトロ東西線を使えば、九段下、大手町へも乗り換えなしで行くことができます。丸ノ内線の荻窪駅も利用できるため、2駅3路線の使い分けが可能。丸ノ内線は始発駅なので座って移動することもできます。通勤、通学に、またレジャーにと、フットワーク軽く出かけられそうです。
優れた自然環境と、高い利便性に恵まれた街。
飾らない自分のままで過ごせる、充実した日々がここにあります。