NAKANO LIFE

飾らない自分のままで過ごせる
とっておきの場所がここにある

Because you can be yourself

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新中野駅の「鍋屋横丁」

丸ノ内線「新中野」駅から地上に出ると、鍋屋横丁の交差点があります。この名がついたのは江戸時代。「鍋屋」というのは金物屋ではなく、街道にあった茶屋の名でした。

ここは古くから、北は新井薬師、南は堀之内妙法寺へと通じる道が、青梅街道から分かれているところ。元禄年間には商家や料亭が軒を連ね、妙法寺に参詣する人でにぎわいました。

中でも角地の「鍋屋」は草餅と、庭の二百数十株の梅林で有名でした。早春には満開の花が見事で、参詣客や文人墨客らの評判を呼び、ひときわ繁盛したため、この通りを鍋屋横丁と呼ぶようになったと言います。

現在、この通りを中心とした一帯は、鍋横大通り商店会として青梅街道沿いに広がります。昔から続く老舗と、人気の飲食店チェーンやドラッグストアなどが混在する便利な商店街で、人通りが絶えません。

交通の利便性

リムテラス新中野からは、2駅4路線が利用可能です。東京メトロ丸ノ内線「新中野」駅 徒歩3分、JR中央線・総武線と東京メトロ東西線「中野」駅 徒歩12分。

「新中野」駅から新宿駅までは3駅10分の近さ。東京メトロ丸ノ内線は、新宿、霞ヶ関、大手町など、ビジネスエリアに直結、利便性の高さが魅力です。

JR「中野」駅からは、JR総武線が御茶ノ水から秋葉原、錦糸町などを通り千葉まで運行。東京メトロ東西線との相互直通運転もしているので、九段下、日本橋へも乗り換えなしで行くことができます。また、中央線は快速や中央特快が運行されており、朝の通勤時間帯でも東京駅まで20分、日中なら18分で行くことができます。

中野駅周辺の再開発

中野区では、中野駅を中心とする約110ヘクタールの再開発を進めています。

特に注目されているのは、新たな駅前広場と、西側改札を新設する橋上駅舎・南北通路の設置です。これが完成すると、従来よりも駅へのアクセスがしやすくなり、東西、南北の動線も良くなります。

長い間愛され、小説や歌などにも登場してきた中野サンプラザの閉館は、2023年の大きなニュースとなりました。2028年に竣工予定の新施設には、新たな「文化の聖地」を目指す、7000人収容の多目的ホールが作られるそうです。さらに展望レストラン、交流や会合の場となるコンベンションセンター、屋内遊び場なども導入される予定。駅から直結の便利な施設になりそうです。

駅の北西に広がる警察大学校等跡地は、再開発が始まってすぐの2012年、オフィスビルや大学、病院、住宅、公園などのある地区に生まれ変わりました。

中野四季の森公園は、その真ん中にある防災公園。広々とした芝生、たくさんの桜の木があり、ときおりイベントも開かれます。夏は噴水のあるじゃぶじゃぶ池が人気です。

今回、子どもたちの姿を期待して行ってみたところ、芝生の真ん中に白い養生シートが張られていました。よちよち歩きのお子さん連れで来ていたお母さんに聞いてみると「養生していることはけっこう多いですよ。ここは桜がきれいなので、その前後や、芝の種をまく時期などですね」とのこと。普段は家の近くの公園で遊んで、中野駅に用事があるときはここで散歩したりお茶を飲んだりするそうです。

中央の芝生は養生されていても、周りの原っぱにはベンチや築山もあり、カフェも併設されているので、開放的な気分でくつろげます。休憩中の会社員や散歩を楽しむ外国人、年配の夫婦など様々な人たちが訪れていました。

中野の街を楽しむ

中野には商店街がいくつもあり、どれもが個性的です。

中野駅北口を出ると、まっすぐ続くのが中野サンモール商店街。自然光を取り入れた明るいアーケードが印象的です。長さは224m。さまざまなイベントも開催され、いつも人出でにぎわっています。

中野サンモール商店街を通り抜けると、中野ブロードウェイ商店街。漫画やアニメなどサブカルの専門店が多く出店していることで知られます。国内外から観光に訪れる人も多いのですが、意外にもスーパーや飲食店、鮮魚店、クリニックなど、地域に根付いたお店がたくさん。各地から人を集める専門的なショップの充実と、地域の人から支持される生活に密着した店舗との共生。これが暮らしやすさの要因でしょう。

地域の記憶を物語る「千年けやき」と「庚申橋」

桃花小学校の正門には、樹齢が500年を超えると言われるケヤキがあります。このケヤキの木は、地域の人々に深く親しまれてきました。大きく太い幹に、春になると青々とした葉を茂らせる力強い姿には、生命力を感じます。

昭和45年、井上靖が日本経済新聞に連載した「欅の木」という小説の中にも、このケヤキの木が描かれています。学校では「大けやき」「千年けやき」と呼んでシンボルツリーとして大事にしています。

ケヤキのある正門を出たところには、川も橋もないのに建っている不思議な欄干があります。親柱に刻まれているのは「かう志んばし」「大正十三年一月二十六日成」とかろうじて読める文字。かつては、桃園川がここを流れており、庚申橋がかかっていました。大正13年ということは、関東大震災の翌年。震災で破損した橋を、火災にも強いコンクリートで作り直したのでしょうか。近くに桃園川を暗渠にした後の緑道がありますが、本来の川筋は小学校沿い。周辺の区画整理に伴って川の流路が変更され、今の緑道の位置に移ったようです。


交通の利便性と暮らしやすさ、歴史と多彩なカルチャー。

包容力の大きな街は、飾らない自分のままで過ごせる日々を約束します。